C&R区間 特別遊漁規則
キャッチ&リリース区間の釣数制限について

平成27年度3月1日よりキャッチ&リリース区間内での釣りにおいて、一日10匹までという釣数制限を設けることになりました。規則導入に至った理由を説明させていただきます。 

キャッチ&リリースにはいくつかの考え方があると思いますが、石徹白漁業協同組合では生態系の保全と復活のための管理方法と考えております。したがって、遊漁規則で禁漁区と設定し、キャッチ&リリースという基本ルールと、それにともなう特別な規則のもとでだけ許可される制約のきびしい管理エリアです。
キャッチ&リリースにおける魚へのダメージの研究では、日本でもアメリカでも同じような結果がでており、どちらも2〜5%の死亡率は否めないようです。リリースの際元気に泳いで帰ったように見えても、その後死亡してしまう個体もあるということです。
現在キャッチ&リリース区間に生息する魚は、すべてが自然再生産で生まれた個体であり、今ではとても貴重といえる天然魚ばかりであることを考えていただければ、リリースさえすればいくら釣っても良いというものではないこともご理解していただけると思います。リリースというと何となくキレイな響きがありますが、釣りをしない人からは、魚を針に掛けてイジメルだけの行為と見られることを忘れてはならない訳で、少しでもそう見られないためにも必要なことと考えます。
10匹はなかなか釣れない人や、5匹も釣れば充分満足できる人も大勢おみえです。10匹ばかりでは満足出来ない人には申し訳ございませんが、数規制のない釣り場(他河川)をご選択ください。
今回の問題もマナーレベルで解決できると良かったのですが、残念ながらルールとさせていただきました。何事も全ての方々のニーズに応えることは出来ません。石徹白漁協の「本物の生態系を未来に残す」という基本理念をご理解いただける方々とともに「本物のキャッチ&リリース区間」を存続して行きたいと考えます。
 なお、今回の制限を受けてキャッチ&リリース区間以外の一般釣り場につきましては、将来的に制限が必要になることも想定しておりますが、現在、一般釣り場の平均的釣数は10匹前後だろうということで見合わせました。したがって、キャッチ&リリース区間で10匹釣った後は、一般釣り場のほうで楽しんでいただくことは可能です。

(注)
  石徹白漁協の考える釣数制限とは、持ち帰っても良い数ではなく魚を針に掛ける行為の制限
  とご理解ください。